PMS・PMDDの薬を飲み始めた話

長く苦しみ続けいよいよクリニックに行ってみた。

アルコールはリラックス

うつ状態のある人にとって、

アルコールはリラックス効果をもたらすものなんだそうです。

今回診てもらった先生も、そう言っていました。

「適度ならいいけど、それが行き過ぎると、依存症。

男性とかは多いんだけどね」

そして、逆にカフェインのあるコーヒーやお茶は、刺激になるそうです。

 

私は、両親ともにお酒が好きな家庭で育ち、

また友人や職場もお酒を飲む人が多いため(もちろん量は常識的に)、

日頃から週に3日程度はお酒を飲む機会がありました。

ただ、職場や東京生活でのストレスを感じるようになってからは、

ほぼ毎日、帰宅後にビールを飲む習慣がついていました。

 

実家の母もフルタイムでバリバリ働く人で、

家に帰ったら毎日必ずビールを飲むのが当たり前なので、

自分がそうなっても、特段おかしくないと感じていました。

ただ、東京に引っ越してきてから急激にお酒の量が増えたということには

自分自身でも少し不安を感じることがありました。

お酒がさらに好きになったんだろう、とはじめは思っていましたが、

だんだんと、「これはストレス解消のために求めているのかもしれない」と

感じるようになりました。

 

毎週金曜の、缶ゴミの日。

だんだんとゴミ出しに行く袋が満杯になっていくのに気づき、

真面目な私は、それに対しても自己嫌悪を感じていました。

「今週は呑んだナー!っしゃー、酒代稼ぐために今週もがんばるぞ!」

なんて冗談を独り言できるには程遠い状況で、

「どうして、こんなものに、こんなにお金を使ってしまったんだろう。

本当に恥ずかしい。こんなに呑んで、だらしない。」

そんなふうに思っていたのです。

穏やかな気持ちの今、振り返ってみると、とても可哀想です。

お酒を呑んでいる時間は、少なくとも心からリラックスできていたであろうはずなのに。

私は本当に、自分自身のことを常に責めて、負い目を感じていたのです。

 

先生は初診の際、お酒はリラックス効果を与えてくれる、と言っただけで、

特に私に対して「薬を飲むならお酒は控えて」とは言いませんでした。

私もなんとなく、お酒はOKか?と聞くのはナンセンスな気がして、

敢えて聞きませんでした。というより、

ダメと言われても、断酒する気もありませんでした。

 

職場の緊張感から放たれた後のビールは間違いなく美味しいし、

仕事なしにしても、友人と暑い日に飲むビールは最高だからです。

東京に来て、本当に数少ない友人とお酒を飲めること自体が

何よりも幸せで、リラックスできることだと知っていたから。

 

もちろん、一人で家で呑むビールは一番に最高。

一人の時間がもしも私から無くなったら、

きっともっと頑張れていなかったと思います。