PMS・PMDDの薬を飲み始めた話

長く苦しみ続けいよいよクリニックに行ってみた。

PMSと動悸?

生理3日目の今日は、出勤前がダメでした。

 

朝起きたときは、すっきりしていて、

前日までのものすごい頭痛も完全に収まっていたのですが、

家を出る時間が近づくにつれて、自分の頭の中がモヤモヤしてきて、

またあの、「不安のドキドキ」が現れました。

 

そして今日は、そのドキドキが、動悸へと悪化してしまいました。

強いストレスや体調不良があると、ときどき起こるこの動悸。

その時限りのこともあれば、数年前のように、常態化してしまうこともあります。

 

ただ、この動悸が起こると、自分がどのくらい耐えれば収まるか、

経験上もうなんとなくわかっているので、

以前よりも、動悸が始まってからのパニックや混乱は無くなりました。

よくわかっていなかった数年前は、自転車から転げ落ちたりしたこともありました。

 

今日は、「どうしよう、不安だな、またこれだな」とドキドキを感じていたら、

なんとなく不安が増してきて、動悸に変わっていきました。

 

動悸が起きると、呼吸が苦しくなります。

喉の奥の入り口がきゅっと締められて、息がほとんどできなくなります。

心臓に合わせて身体が揺れるくらい、鼓動が強く響き、

ものすごい速さで心臓が動きます。

「心臓は血を全身に行き渡らせるポンプだ」とよく言いますが、

本当に、ポンプのように、鼓動が強くて、震えて、怖いくらいなのです。

 

その間はじっと、その場で止まっているしか方法がありません。

一生懸命息をしようとすると、過呼吸になってしまうし、

胸が苦しくて痛いので、それに耐えようと、自然と息を止めて、収まるのを待ちます。

 

だんだん酸素が足りなくなってきて、頭がふわっと軽くなります。

「白くなる」という表現が、一番近いのかもしれません。

それでハッとして、鼻から息を吸います。

それでも鼓動はドクドク、血が流れるかのように恐ろしい音で走り続けるので、

ひたすら同じ姿勢のまま、耐えて待つしかないのです。

 

目も、自然と眩しくて開けていることができません。

息が出来なくて、手もだんだんふわっとしてきます。

この時間は、自分自身が完全に「心臓」という一つの器官に支配されてしまいます。

 

「だいじょうぶ、だいじょうぶ、もうおわる。だいじょうぶ」

いつも無意識に、決まって自分の中で言い聞かせている言葉。

そうやってしばらく耐えていると、だんだんと鼓動が収まってきます。

 

この間に、何か考えたり、パニックになったりしてはダメ。

ただ恐ろしい鼓動に意識を集中して、大丈夫なことを信じる。

そうすると、少しずつ、少しずつ、速さが収まってきます。

 

喉の奥がゆるっと開いて、息が入っていきます。

いきなり息が身体じゅうに回るので、指の先はジンジン痺れます。

頭にも酸素がだんだん伝わり、水が満ちたような感覚が戻ります。

目は開くけど、急な眠気みたいなものも感じます。

やっと意識がはっきりして、「かえってきた」という感覚がします。

しばらく何も考えられず、呆けてそこに座り込んだままです。

 

私の動悸は、こういうかんじです。

こんなの常態化していたら、気が狂います。まじで。

 

生理のときは、たまになります。

たぶん身体の中の養分が不足して、きつい状態なのでしょう。

ストレスが溜まったときは、場合によります。

動悸として出るときもあれば、他の症状で出ることもあります。

いずれにせよ、元気で心地よいときには出ないので、持病ではないと思います。

 

常態化していたときは、インデラルという薬を飲んでいました。

毎日じゃなくて、動悸が起きたときだけ。

お守りがわりのように財布に入れていて、使う場面も多くありましたが、

財布に入っているだけで、安心に思う日もありました。

 

メンタルが弱いのですね、きっとずっと。

でもどうしたら強くなるんだろうか?

強くならなきゃいけないんだろうか?

 

別にいいんじゃない?

だって、人を蹴落としてまで、ぐいぐい前に出てまで、

私は強くなりたくもない。

誰かに勝ちたいとか、目立ちたいとか、正したいとか、影響を与えたいとか、

そんなこと微塵も思わない。

 

東京で出会う人には、そんな人が多すぎた。

そんな人と接することで、不快を覚えることもあったし、傷つくこともあった。

カッコ良くもないし、楽しいとも思わなかった。

 

前を譲るよ、美味しい役割を譲るよ。

どうぞどうぞ、全部あげるよ。

私はあんなふうになるのは、ごめんだ。

 

なんてね。